ペット・セマタリー  Pet Sematry スティーブン・キング原作のホラーを再映画化 - Kenjis Movie Review
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ペット・セマタリー  Pet Sematry スティーブン・キング原作のホラーを再映画化

ハリウッドでいま盛んなのが、ホラー映画の製作です。制作費が安いのと当たれば大きな利益が期待できるからですね。ホラーとくれば、スティーブン・キング。ホラー小説の大御所です。小説は一度も読んだことないいですが、キング原作のホラー映画は、数え切れないほど観てます。70年代後半から90年前半まで、キング原作のホラー映画は大車輪でしたが、その後スローダウンしていたのが去年ITが大成功し、再びキング・ブームに。
ペット・セマタリーが初めて映画化されたのは80年代。ヒットし、続けてパート2も製作されましたが、これは惨敗。
雌伏数十年後、ペット・セマタリー最新版が封切りです。
家族が都会の喧騒を離れ、静かな田舎に引っ越してきます。家のの近くにペットセマタリー、すなわちペットの霊園があるんです。死んだペットは、子供達の儀式によってそこへ埋めらるんですね。その霊園には大きな木や葉を積み重ねた壁があり、その向こうにあるものは何なのか一部の人間にしか知られていない秘密です。ペットの猫チャーチルがトラックに轢かれ、息子の悲嘆ぶりに同情した隣人が、父親に壁の向こうに埋めれば死んだ者が蘇ることを教えそうします。チャチーチルは生き返りますが、とても凶暴な猫に変貌。ここから悲劇あるいはホラーのスパイラルがスタートします。最新作は少年が少女に変わった以外は、だいたい同じ。
ま、ホラー映画は、バカバカしい、そんなことが起きる訳ないじゃんと言ってしまえば、おしまいなので、最後まで飽きることなく観ることができればマル。そういうスタンスでいます。一度でも背筋がゾッとすれば二重丸。背筋はゾッとしなかったですが、最後まで退屈せずに観ることができました。リードの父親役のジェイソン・クラークは、オーストラリア出身。ビン・ラディン殺害を描いた「ゼロ・ダーク・サーティ」でCIAの人間を演じ、小さい役でしたが強い印象を残しました。その後「猿の惑星・新世紀」で主演級に。以降主演の作品が続きます。なかでもエドワード・ケネディの悪名高い自動車転落事故を描いた「チャパキディツク」は出色。ハリウッドで、静かに着実にキャリア築き上げ、今花が咲きつつあるスターです。ここでも的確なホラー演技です。クラークもいいんですが、少女役の子役がすごい。前半は天使のようにあどけなく、後半は悪魔のような残酷演技。末恐ろしなりました。
                        
                                                      75点

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